野球ユニフォームに入れる刺繍には何か決まりがあるの?

野球ユニフォームには各部に刺繍を施すことが可能で、自分だけのオリジナルユニフォームも手軽に作ることができます。
しかし刺繍のデザインやパターンによっては、注文を受けられないケースもあります。
何でも自由に刺繍できるというわけではなく、いくつかの決まりがあるのでそれを抑えておきましょう。

 

まず、実際に存在する球団のロゴや商標を使ったデザインは引き受けることができません。
それらのライセンスは球団が持っており、同じものをオリジナルユニフォームに採用することは著作権や商標権を侵害するからです。
全く同じデザインでなくても、似せようとしているものや意識しているデザインも同様に不可能である点には注意してください。

 

他人を攻撃したり誹謗中傷していると考えられる内容も、できない決まりとなっています。
特定の人を攻撃するつもりがなくても、誰かを傷つける内容や意味合いを含むものはできません。
例えば差別用語やそれに近い意味のキーワードも無理です。

 

技術的に難しいと考えられる刺繍も、注文することはできません。
漢字やアルファベット、数字などほとんどのものが可能ですが、注文時の絵柄を見て無理そうだとなるとキャンセルされます。
これは特定のお店の技術が乏しいのではなく、他のお店に持ち込んでも同様に断られると考えて良いでしょう。

 

作業にあたっては万全を期して行いますが、万が一失敗することで素材を傷つけてしまうことも想定されます。
そこで多くの業者では、替えが効かないものへの注文はキャンセルしています。
例としては少ない数しか作られていない一点物や、有名人によるサインが入っていることで希少価値が極端に高まっているものなどが当てはまります。
作業後にお客様との間でトラブルが起こると考えられる素材は難しいため、事前に確認するようにしてください。

 

同じように、価格がかなり高いと考えられる素材も断られる場合がほとんどです。
毛皮や着物などがそれらに該当しますが、依頼するのは無理と考えてください。
どうしてもこうした高価な素材に作業してほしいのであれば、特注の依頼に対応できるお店を探すことをおすすめします。

 

作業は機械によって行われるため、素材が盛り上がっていたり丸みを帯びているなど、平坦にならないものも難しくなります。
例えば帽子を見ると、全体的に曲面から成り立っており機械を使うことができません。
つばの部分に強いカーブがかかっているものも同じです。
形状によってはできることもあるので、注文前に相談してください。

 

最後に、注文が受け付けられてからデザインをキャンセルすることはできません。これも決まりの一つです。