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オリジナルTシャツをデザインするコツとは?デザインの手順や失敗しないコツをご紹介
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2020.08.28
オリジナルTシャツは、クラスやイベント、趣味のサークル活動など、様々なシーンで個性を表現できる魅力的なアイテムです。
しかし、「どうすればセンスの良いデザインになるのだろう」「アイデアがなかなか浮かばない」と、デザイン制作に悩む方も多いかもしれません。
この悩みを解決し、初めての方でもおしゃれなTシャツを作るために、プロの視点を取り入れたデザインのコツと具体的な手順をご紹介します。
デザインの基礎から応用までを把握し、満足のいく一枚を完成させましょう。
オリジナルTシャツのデザインの基本手順
初めてオリジナルTシャツのデザインに挑戦する場合、どこから手を付けていいか分からないという方もいるでしょう。
センスの良いデザインに仕上げるためには、順序立ててアイデアを具体化していくことが重要です。
コンセプトと用途を明確にする
デザインを始める前に、Tシャツの「用途」と「誰が着るのか」を明確にしましょう。
これがデザインの方向性を決める土台となります。
・用途に合わせたテイストの決定
文化祭や体育祭のクラスTシャツ、部活・サークルのチームウェア、イベントスタッフ用、個人的な記念品など、目的によって適したデザインテイストは異なります。
例えば、体育大会であれば「一致団結」や「勝利」といった力強いイメージ、文化祭であれば「出し物」に応じた楽しげなイメージなど、着用シーンから連想されるモチーフやテイストを決めましょう。
・着用者の考慮
着用する人が学生なのか、幅広い世代の老若男女なのかによって、デザインの方向性は大きく変わります。
誰にでも受け入れられやすいデザインにするのか、特定のグループの個性を際立たせるのか、着用者を念頭に置いてイメージを膨らませてください。
トレンドやデザイン例からアイデアを探す
ゼロからデザインのアイデアを生み出すのは難しいものです。
まずは、SNSや業者のデザイン集を活用して、アイデアのヒントを探しましょう。
・情報収集の活用
Instagramで「クラスTシャツ」の投稿をチェックしたり、Pinterestで世界中の流行りのTシャツデザインを閲覧したりすることで、具体的なイメージが湧きやすくなります。
特にPinterestは幅広いジャンルのデザインを参考にできるためおすすめです。
・デザイン集の利用
多くのオリジナルTシャツ製作業者が、デザインテンプレートやデザイン集を公開しています。
これらを参考に、Tシャツの色、フォント、イラストモチーフなどをアレンジしてみることで、センスの良いデザインに近づけられます。
ただし、見つけたデザインをそのまま真似すると著作権侵害になる可能性があるため、あくまで参考として活用し、独自のアイデアを取り入れることが大切です。
まずは手書きでラフ画を描く
アイデアが固まってきたら、すぐにデジタルツールを使うのではなく、紙とペンでラフ画を描き出してみると良いでしょう。
頭の中にあるぼんやりとしたイメージを形にする第一歩です。
・アナログな方法の利点
ラフ画の段階では、直感的に表現でき、修正も簡単なアナログな方法(紙とペン)が適しています。
イラストや文字の配置、大きさのバランスなどを自由に試行錯誤できます。
・詳細をメモする
この時点で、使用したいフォントのイメージ、カラーリング、必要な写真やイラストのモチーフなどが決まっていれば、ラフ画にメモとして書き加えておくと、後のデジタル化作業がスムーズに進みます。
複数のアイデアがある場合は、いくつかのラフ画パターンを用意して比較検討するのも有効です。
失敗しないためのオリジナルTシャツのデザインのコツ
デザインのアイデアを具体的に落とし込む際、いくつかの基本的な原則を押さえるだけで、Tシャツの完成度が格段に向上します。
シンプルさを意識して要素を絞る
デザインに要素を詰め込みすぎると、情報過多になり、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。
シンプルにまとめることを強く意識しましょう。
・引き算の重要性
あれもこれもと情報を足すのではなく、デザインに必要な要素を厳選し、「引き算」を心掛けることが大切です。
伝わりにくいデザインになってしまうのを避けるため、メインのモチーフやメッセージに注目が集まるように構成しましょう。
・メリハリをつけるレイアウト
どうしても複数のモチーフや参加者全員の名前などを入れたい場合は、メインとなるイラストや文字を大きく、その他を小さく配置することで、デザインにメリハリが生まれます。
絶対に入れたい文字やロゴを決めておくと、デザインのバランスを取りやすくなります。
また、レイアウトの際は、イラストや文字の一辺、もしくは中心を揃えると統一感が出てきれいに仕上がります。
Tシャツの色に合わせた配色を選ぶ
Tシャツのボディカラーとプリントカラーの相性は、デザインの視認性とおしゃれさを大きく左右します。
・コントラストの計算
遠目から見てもデザインがはっきりわかるように、Tシャツの色とデザインの色に適切なコントラスト(明暗の差)をつけましょう。
例えば、濃い色のTシャツに同系統の濃い色のデザインを使うと、区別がつきにくくデザインが映えません。
・使用色の制限
デザインに複数の色を使いすぎると、まとまりのない印象になりがちです。
多くても3〜4色程度に抑えることが、統一感のあるおしゃれなデザインに仕上げるポイントです。
複数の色を使いたい場合は、明度や彩度を統一することでバランスが良くなります。
フォント選びでデザインの印象を変える
文字やメッセージをデザインに組み込む場合、フォント(書体)の選択はデザインのトーンを決定づける重要な要素です。
・デザインとフォントの統一
文字・ロゴのフォントや、線、色塗りの表現など、使用するモチーフ全体のデザイントーンを統一しましょう。
フォント一つで、かっこいい、かわいい、レトロ、ポップなど、Tシャツの印象が大きく変わります。
・シンプルデザインこそフォントが鍵
イラストや写真が少なく、テキスト中心のシンプルなデザインの場合、フォント選びがセンスを左右します。
メッセージの内容やTシャツの目的に合ったフォントを選ぶことで、テキストだけでもおしゃれで効果的な表現が可能になります。
著作権や肖像権の注意点
デザイン制作において、著作権や肖像権といった法的な注意点を守ることは非常に重要です。
・権利侵害の回避
市販されているTシャツのデザインや企業のロゴ、マスコットキャラクターなどを模倣したり、無許可で他人の写真や似顔絵を使用したりすることは、著作権法や肖像権の侵害にあたります。
これは個人的な使用目的であっても同様です。
・フリー素材の活用
デザインに使う画像やイラストは、著作権フリーの素材や、業者が提供するデザインテンプレートを活用しましょう。
トレンドを参考にアレンジを加える際も、元デザインの著作権を侵害しないよう、十分な注意が必要です。
センスアップに役立つ具体的なデザインアイデア
デザインの基本原則を押さえた上で、さらにTシャツのセンスをアップさせる具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
テキストやメッセージを効果的に使う
イラストやモチーフに頼らず、テキストそのものをデザインの主役にする方法です。
・文字の置き換え
メッセージをあえて日本語(漢字)にしたり、ローマ字表記にしたりすることで、新鮮で独自性のあるデザインを生み出せます。
例えば、「バスケットボール」を「籠球」と漢字表記する、といった方法です。
・ロゴ風デザイン
伝えたいメッセージをロゴのようにデザインすることで、視覚的なインパクトを与えられます。
フォントの種類や色、配置に変化を加えて、テキストだけでもおしゃれなアート作品のように仕上げましょう。
イラストと文字のトーンを統一する
デザイン全体の統一感は、センスアップの重要な要素です。
イラストと文字の雰囲気をぴったりとマッチさせましょう。
・共感を生む組み合わせ
シンプルなイラストに、そのイラストの雰囲気を巧みに表現した書体のテキストを組み合わせることで、見る人に共感や感情を呼び起こすデザインになります。
・抽象的な表現
リアルなイラストに自信がない場合は、丸や四角、三角形といった図形を使って抽象画的にモチーフを表現するのも一つの手です。
図形の大きさや配置を工夫することで、おしゃれでユニークなデザインが完成します。
実物を想定した配置とサイズ調整
デザインは平面で行いますが、Tシャツは立体的なアイテムです。
着用時の見え方を意識した配置とサイズ調整が重要です。
・プリント可能範囲の確認
デザインをプリント可能範囲ギリギリまで入れると、着用時にデザインの一部が見切れたり、歪んだりして、イメージ通りにならない可能性があります。
デザインが崩れにくいよう、プリント可能範囲の内側に余裕をもって配置しましょう。
・立体的な仕上がりイメージ
多くの業者が提供しているデザインシミュレーターの「3Dレビュー機能」などを活用し、デザインが立体的なTシャツモデル上でどのように見えるかを必ず確認しましょう。
特に胴回りの膨らみを考慮し、デザインのサイズや位置を微調整することが、おしゃれ感を保つための鍵となります。
よくある質問
Q. デザインに自信がない場合、業者にデザイン代行を依頼できますか?
A. ほとんどのオリジナルTシャツ製作業者は、デザイン代行サービスを提供しています。
手書きのラフ画や、伝えたいイメージをメモしたものを送るだけで、プロのデザイナーがデータ化してくれるサービスもあります。
自分でデザインするのが難しい場合や、時間が取れない場合に活用すると、イメージに近い高品質なTシャツを制作できます。
Q. Tシャツのプリント方法によってデザインに制限はありますか?
A. プリント方法によって、使用できる色数や表現できるデザインに制限が出ることがあります。
例えば、シルクスクリーン印刷の場合、色ごとに「版」を作成するため、色の種類が増えると製作費用が高くなる傾向があります。
そのため、使える色数が限定されることが多いです。
一方、インクジェットプリントや昇華転写プリントなどのフルカラー印刷では、写真やグラデーションなどの複雑なデザインも表現できます。
デザインの複雑さと予算に応じて、適したプリント方法を選ぶことが重要です。
まとめ
オリジナルTシャツのデザインを成功させるには、まず「コンセプトと用途の明確化」から始め、トレンドやデザイン例を参考にアイデアを具体化していく手順が大切です。
デザインの制作段階では、要素を絞った「シンプルさの追求」、Tシャツの色に合わせた「配色」、そして「フォント選び」の3つのコツを押さえることで、センスの良い仕上がりになります。
また、著作権や肖像権といった基本的な注意点を守ることも忘れてはいけません。
これらの具体的な手順とテクニックを参考に、ぜひ自分だけの特別なオリジナルTシャツ作りを楽しんでください。