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刺繍には沢山の種類がある?それぞれの特徴をご紹介します!

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2020.09.28

刺繍と聞くと皆さんはどのような物をイメージしますか。
綺麗な花柄の物やモザイク調の物まで刺繍は沢山の種類があります。
今回はそんな刺繍の種類とそれぞれの特徴についてご紹介します。

 

□刺繍は世界各地で異なる発展を遂げている

刺繍の歴史はとても古い物と言われています。
中国の記録では3000年以上前から刺繍が行われていたようです。
また、エジプトではピラミッドから刺繍が行われた布が発見されています。
刺繍は私たちのはるか昔から存在しているのですね。
前述した通り刺繍は中国やエジプトがルーツとされています。
刺繍はエジプトや中国から貿易を通じて世界に広まりました。
例えば古代エジプトから生まれたステッチはヨーロッパに伝わり、次第に宮廷や僧院の文化の中心になっています。
日本には5世紀ごろ、インドから中国を通じて刺繍が伝わってきました。
日本の刺繍のルーツは繍仏(シュウブツ)と呼ばれる刺繍を使用した仏像表現です。
当時の刺繍は宗教と結びついており、とても格式高い物だったのですね。
このように刺繍は色々な形を経て世界に広まりました。
そして、その国ごとに独自の刺繍文化が発展してきました。

 

□世界の刺繍の特徴をご紹介します

ここからは国ごとの刺繍の特徴をご紹介します。
それぞれ順に見ていきましょう。
1つ目の国はスウェーデンです。
スウェーデンの刺繍はグラデーションが美しく世界的に人気を誇っています。
太めの針を使用し、階段のように縫い込んでいくため、織物のような見た目が特徴的です。
モザイク模様のシンプルなデザインが多く、見た目も可愛いため普段使用するグッズによく合いますね。
2つ目の国はハンガリーです。
ハンガリーで発展した刺繍はカロチャ刺繍と呼ばれています。
これの特徴はグリーン、ブルー、レッドなどの華やかな色合いが使用される点です。
カロチャ刺繍は一般家庭の女性たちが庶民の文化として代々受け継いできました。
そのため複雑な技術は使用されておらず、素朴な花柄や草木が刺繍されています。
3つ目の国はフランスです。
中世をテーマにしたフランス映画を見ると、煌びやかなドレスを着た女性が庭で刺繍を行う光景がよく描写されています。
これは刺繍が裕福な上流階級のたしなみであったことを示しています。
刺繍に宗教的な意味合いを込めていた点からも当時刺繍がフランス文化の中心であったことが伺えますね。
この刺繍の特徴は落ち着いた色合いと宗教的なデザインです。
大人っぽいデザインが人気で、世界的にも有名な刺繍の1つですね。
4つ目の国は日本です。
日本の刺繍の歴史は飛鳥時代まで遡ります。
刺繍を用いて仏像を表現していた日本刺繍は長い年月を経て発展してきました。
日本に現存する最も古い刺繍は天寿国曼荼羅繍帳で、聖徳太子の死を悼んだ推古天皇が宮中の女官に作らせたと言われています。
その後、江戸時代に入り刺繍と染色技術を合わせた着物が生み出されたことで、さらに一般に普及していきました。
日本刺繍の空間です。
絹糸と絹布が使用されることが多く、空間を楽しむイメージで刺繍が行われていきます。
日本刺繍は色見が柔らかく和を感じられますね。
5つ目の国はタイです。
タイの刺繍はヤオ刺繍と呼ばれ、タイの少数民族が古くから伝えてきました。
ヤオ刺繍の特徴は縦糸と横糸を平行に縫い合わせていく点です。
現在のヤオ刺繍は他の刺繍文化と混ざり合ったため、元来のスタイルは失われつつありますが、本来の技法は糸を平行させる独特なものです。
ヤオ刺繍はきめ細やかなデザインが衣服全体に施されており、タイの民族文化を感じさせます。
映画やドラマでタイの華やかな民族衣装をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
6つ目の国は中国です。
中国の技術はシルクロードを通じてユーラシアからヨーロッパにまで影響を与えてきました。
中国は他民族のため様々な刺繍文化が醸成されていますが、一般的には漢民族の刺繍を中国刺繍と呼ぶようです。
中国刺繍の特徴は糸です。
日本の糸よりもさらに細い糸が使用されており、繊細なタッチで刺繍が行われます。
見た目はとても色鮮やかで緻密なデザインなため、普段使いのグッズだけではなく、アートとしても楽しめるでしょう。
7つ目の国はインドです。
インドの刺繍はカシミール刺繍と呼ばれており、カシミール職人がとても細い針を使用して手作りで作り上げています。
ボーダー柄で3カ月、全体柄で1年から2年、最高級品よされるジャマワールは3年から4年もかかります。
高い技術力と忍耐力によって生み出される伝統工芸品ですね。
8つ目の国はノルウェーです。
ノルウェーの刺繍はハーダンガー刺繍と呼ばれ、自然の物をモチーフにした幾何学模様が特徴です。
気品を感じさせる色合いが人気で、数ある刺繍の中でも特に選ばれ続けている物の1つです。

 

□まとめ

今回は世界の刺繍の種類とそれぞれの特徴についてご紹介しました。
国ごとに技法が異なり、全く異なる味わいを演出してくれます。
ぜひ、お気に入りの刺繍を見つけてみてください。

 

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