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刺繍の「刺し始め」と「刺し終わり」の様々な種類をご紹介します!

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2020.11.14

刺繍を行う際に、糸始末の方法でお悩みの方は多いのではないでしょうか。
糸始末がスムーズになることで、刺繍が楽しくなるかもしれません。
刺繍を行う布の使い道によって、異なる方法で糸始末をする必要があるでしょう。
ここでは、刺繍の刺し始めと刺し終わりの様々な種類の糸始末ついてご紹介します。

 

□刺繍の刺し始めにおける糸始末の方法とは?

玉結びがあるかないかによって刺繍の仕上がりは大きく変わります。
玉結びがあると、裏が見える刺繍においては汚く見えるケースがあります。
一方、刺繍した布の裏に別の布を持ってくる場合は玉結びが残っても問題ないケースが多いです。
そこで、玉結びがある場合とない場合に分けて、刺し始めにおける糸を始末する方法を確認しておきましょう。

まず玉結びを残す方法です。
始めに玉結びを行い、布の裏側から針を刺し、そこから縫い始めます。
一般的な裁縫と同じ方法で、玉結びが布の裏側に残ります。
この方法では、始めに糸を短くしておくことで他の糸に絡まりづらくなりますし、抜けてしまう心配がいりません。
そのため、初心者やお子様が刺繍をする際におすすめの方法と言えるでしょう。

さらに、小さい糸目で返し縫いをしておくことで、強度が増します。
これによって、玉結びが解けてしまっても糸が抜ける心配がなくなるでしょう。

次に玉結びを切り落とす方法です。
これも先程と同様に玉結びを作ることからスタートします。
しかし、今回は表側から針を刺し、刺繍を始めます。
このとき、刺繍の進む向きから刺し始めるのが大切なので、注意しておきましょう。
また、後からステッチで隠すことも意識しておくと良いでしょう。

表に縫い目が出ないように少し返し縫いをしたら、ステッチを行いましょう。
玉結びがある箇所に到達したら、玉結びを取り除きます。
ステッチをまっすぐ行う場合、始めの返し縫いの部分をステッチで隠すようにし、ラインをはみ出さないように注意します。

次にステッチの糸目に巻き付ける方法です。
糸の端を15センチ程度残し、裏側から刺し始めます。
しばらくステッチを行ったら、その糸目の裏側に糸を巻き付けましょう。

また、巻き付ける方法には2つの種類があります。
渦巻き状に巻き付ける方法と、行ったり来たりさせる方法です。
いずれにしても、最初に残しておいた糸がステッチに巻き込まれないように注意しましょう。
この方法では、糸を長めに残しておく必要があります。
ある程度の糸の長さが必要ということと、1色のステッチが短い場合は糸を巻き付けられないということを把握しておく必要があるでしょう。

このような方法の他にも最初に糸始末を済ませておく方法があります。
まず、玉結びを行わずに裏側から刺し始めます。
サテンステッチの場合は1回交差させ、まっすぐの場合は進行方向で数回返し縫いを行います。

裏側で糸の端を取り除いた後に、ステッチを行いましょう。

 

□刺繍の刺し終わりにおける糸始末の方法とは?

刺繍糸の刺し終わりの見た目が良いと、作品の見栄えが非常に良くなります。
そこで、刺し終わりにおける糸始末の方法を確認しましょう。

刺し終わりにおいても、玉結びがある場合とない場合があります。
まずは玉結びを残さない方法を確認しましょう。
オーソドックスな方法として、糸目の裏側に絡めて留める方法があります。
全てのステッチが終わったとき、あるいは糸が不足して足す必要が出てきたときに、糸を布の裏側に出します。
その後、すでにステッチした糸の裏側に巻き付けていきましょう。

この方法の他にも、一度進行方向とは逆に進んでから、もう一度進行方向に沿って糸を巻き付けていく方法があります。
そうすることで、糸が抜けにくくなるでしょう。
この方法で糸始末を行う際には、立体的にならないように平面を意識しつつ糸を巻き付けるのがコツです。
そして、仕上げとして残った糸を切れば、糸の始末は完了です。

刺繍をする方の中には、額縁に入れて飾って楽しめる作品を作りたいという方もいるのではないでしょうか。
日常で扱うものでない場合には、糸が抜けてしまう心配はありません。
できるだけ作品を凹凸のない仕上がりにするため、玉結びを残す方法は好まれまれないことが多いです。

だからといって玉結びをしてはいけないということではありません。
初心者の方が刺繍をする際や、裏側を別の布で隠す場合は玉結びは良い方法でしょう。
糸の始末で重要なポイントは、糸が抜けにくくなるように固定することです。
これから作る作品をどのような用途で使用するのかによって適切な糸始末の方法は異なるので、作品の用途を明確にしておきましょう。

 

□まとめ

せっかくなら、綺麗な刺繍を友達や家族に自慢したいですよね。
綺麗な仕上がりにできるかどうかは、糸始末よって変わります。
刺繍を始める際はその始め方と終わり方に注意しましょう。
刺繍に興味をお持ちの方は、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。

 

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