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相良刺繍とも呼ばれるサガラ刺繍とは?作り方をご紹介します!

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2024.03.28

相良刺繍とも呼ばれるサガラ刺繍は中国の三大刺繍の一つとされています。
日本でも古くから着物で用いられている技法であるため、見たことがあるという方もいらっしゃるでしょう。

現代は、ミシンで簡単に制作できるようになったものの、ちょっとしたワンポイントであれば、やはり手縫いしたいものです。
この記事では、サガラ刺繍の特徴とサガラ刺繍の着物の魅力、サガラ刺繍のチェーンステッチとループステッチの作り方についてご紹介します。

 

□相良刺繍とも呼ばれるサガラ刺繍とは?

中国三大刺繍の一つであるサガラ刺繍は、その独特な製法と魅力で知られています。
一本の糸を使い、特殊な針を用いて繊細な模様を描くこの技法は、シェニール刺繍とも呼ばれます。

その技術は、糸をループ状に織り交ぜることで、立体感のある美しい仕上がりを生み出します。
具体的には、チェーンステッチやループステッチ、ミックスステッチなど、さまざまな手法があります。

サガラ刺繍は、その立体的な仕上がりが特徴です。
結び球を作り、これを重ねることで、光の当たり方によってさまざまな表情を見せる作品が生まれます。
この技法により、着物などの衣類に深みと豊かな表現を与えられます。

また、着物だけでなく、子ども服やアメカジ系ファッション、さらには雑貨や小物にもサガラ刺繍は用いられています。
この技法によって加工されたアイテムは、日常生活の中で身近な存在となっています。

サガラ刺繍は、糸の扱い方に特別な技術を要します。
とじ糸を使用しないため、糸が引っかかる心配が少なく、作品の耐久性が高まります。
これにより、長く愛用できる高品質な衣類やアイテムを制作できるのです。

 

□サガラ刺繍と着物

先程もご紹介したとおり、サガラ刺繍は着物の世界においてもその美しさと独特の魅力で知られています。
サガラ刺繍の着物の魅力としては、以下が挙げられます。

1:立体感と陰影

サガラ刺繍の最大の特徴は、その立体感にあります。
この技法によって施された刺繍は、着物に深みと陰影を与え、繊細な美しさを生み出します。
遠目から見ても、その細やかな表現が際立ち、着物の装いを一層豊かにします。

2:耐久性の高さ

サガラ刺繍は、とじ糸を使用しないため、非常に丈夫です。
糸が引っかかって切れる心配が少なく、長期間にわたって美しい状態を保てます。
この耐久性は、着物にとって非常に重要な要素であり、サガラ刺繍が着物に最適な技法である理由の一つです。

3:高い価値

サガラ刺繍を施した着物は、その製法の複雑さと手間から、非常に高い価値があります。
特に、手縫いで仕上げられた着物や有名作家による作品は、その希少性からさらに価値が高まります。
そのため、サガラ刺繍の着物は、芸術品としての側面も持ち合わせています。

サガラ刺繍は、着物を通して日本の伝統美を今に伝える貴重な技法です。
その繊細で美しい仕上がりは、見る人を魅了し続け、着物文化の魅力を世界に伝える役割を果たしています。

 

□サガラ刺繍のチェーンステッチとループステッチの作り方

サガラ刺繍におけるチェーンステッチとループステッチは、この技法の基本となる重要なステッチです。
これらのステッチをマスターすることで、サガラ刺繍の独特な立体感と美しさを表現できるようになります。
以下では、それぞれのステッチの作り方をご紹介します。

 

*チェーンステッチの作り方

チェーンステッチは、連続したループを作ることでチェーンのような模様を形成します。
このステッチは、サガラ刺繍において多用される技法であり、独特の質感と立体感を出せます。

1:ステッチの始め方

まず、布に向かって針を上から下へ刺し、同じ箇所から針を戻して上に出します。
次に、針の出た部分に糸をかけ、一針分先に針を下げていきます。
この時、糸を引っ掛けながら針を抜き、ループを作ります。

2:連続してループを作る

前のステッチと同様に、一針分先に針を下げてループを作り、これを繰り返していきます。
この過程を通じて、糸が連続したループを形成し、チェーンのような模様が出来上がります。

3:ステッチの終わり方

最後のループを作った後、小さな針目でループの上部を押さえることで、ステッチを固定します。
これでチェーンステッチが完成します。

 

*ループステッチの作り方

ループステッチは、チェーンステッチと似ていますが、ループを立たせることで異なる質感を生み出します。
このステッチは、サガラ刺繍においてモコモコとした立体的な表現を可能にします。

1:ステッチの始め方

チェーンステッチと同様に、布に針を刺し、一針分先に針を出します。

しかし、この時点でループを立たせるように糸を引きます。

2:ループを形成する

針を抜いた後、最初に針を出した箇所に戻して針を下げ、再び一針分先に針を出してループを形成します。
この過程を繰り返すことで、ループが連続して立ち上がり、モコモコとした質感が出来上がります。

3:ステッチの終わり方

最後のループを作った後、ループを固定するために小さな針目で押さえます。
これでループステッチが完成します。

これらのステッチをマスターすることで、サガラ刺繍の美しい模様と立体感を自由自在に表現できるようになります。
練習を重ね、この伝統的な技法を極めていきましょう。

 

□まとめ

サガラ刺繍は、その独特の技法と美しさで多くの人々を魅了し続けています。
この記事では、サガラ刺繍の特徴や着物におけるその魅力、そしてチェーンステッチとループステッチの作り方についてご紹介しました。
サガラ刺繍は針と糸と布があれば、簡単にできるため始めてみると良いでしょう。

 

 

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