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刺繍糸の種類とメーカーをご紹介します!選ぶポイントとは?

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2024.03.14

刺繍に興味を持っている方やこれから始めようと思っている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、その最初の一歩として選ぶべき刺繍糸の種類に迷ってしまいがちです。
刺繍糸の太さや素材が作品の仕上がりに大きく影響するため、最適な糸を選ぶことは非常に重要です。

この記事では、刺繍糸の種類とメーカーごとの刺繍糸の特徴、刺繍糸を選ぶポイントをご紹介します。

 

□刺繍糸の種類

刺繍糸の世界は深く、太さや素材によって無数のバリエーションが存在します。
初心者にとっては、どれを選べば良いのかという迷いにつながりがちです。
ここでは、刺繍糸の基本的な分類として、太さと素材に注目してご紹介します。

太さによる分類では、番手が大きいほど細い糸を意味します。
例えば、25番糸は最も一般的で、細い線を描くのに適しています。

一方、太番手の糸は、より大胆なデザインや厚手の生地に適しており、5番糸が例として挙げられます。
太さを選ぶ際には、描きたいデザインの細かさや生地の厚みを考慮すると良いでしょう。

素材に関しては、綿、絹、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、キュプラ、ウール、麻というように多岐に渡ります。
各素材は独自の質感を持ち、仕上がりに異なる印象を与えます。
綿は最も一般的で、マットな質感が特徴です。

一方で、絹やレーヨンは光沢があり、高級感を出すのに適しています。
素材を選ぶ際には、完成した作品が持つべき質感や耐久性、さらには手触りなどを考慮することが大切です。

糸の太さや素材によって、刺繍の仕上がりは大きく変わります。
最適な選択をするために、これらの基本的な知識を押さえておくことが、理想の作品を創り上げる第一歩となるでしょう。

 

□メーカーごとの刺繍糸の特徴

刺繍糸を選ぶ際には、その種類や素材だけでなく、メーカーによる特徴を理解することも重要です。
各メーカーは独自の製法や品質管理により、異なる特性を持つ糸を提供しています。
ここでは、代表的なメーカーの刺繍糸とその特徴をみていきましょう。

刺繍業界では代表的なシェアを持っているのがパールヨットの刺繍糸です。
パールヨットのレーヨン刺繍糸は色あせず、品質が高いことが特徴です。
その理由は、堅牢度の高いスレン染色によって染められているからです。

堅牢度とは、耐洗濯、耐汗、耐薬品、耐光など、色の強さを表す指標のことです。
刺繍糸は色落ちが天敵になるので基本的には堅牢度の高い染め方が採用されますが、中でも特に堅牢度が高いのがスレン染色なのです。

ただし、スレン染色にはコストがかかるというデメリットがあります。
また、空気に触れて発色させる技法のため、色合わせが難しく、染液を酸化させないようにする管理も大変になります。
そのため、スレン染色の刺繍糸は珍しいものがあります。

パールヨットは世界で唯一レーヨン刺繍糸をスレン染色しているメーカーであり、色あせしない刺繍糸というこだわりが感じられます。

以下より、パールヨットのレーヨン刺繍糸のラインナップを紹介するので参考にしてみてください。

・レーヨン 120d/2 (755色):最も使用されているポピュラーサイズ。
・レーヨン120d/2(倍巻き) (5色) :上記の4,000mバージョン (白、黒、生成り、赤、紺)
・レーヨン 75d/2 (747色) :繊細な刺繍など少し細めの刺繍糸
・レーヨン 75d/2 (倍巻き) (3色) :上記の6,000mバージョン(白、黒、生成り)
・レーヨン 50d/2 (10色) :極めて細かい文字などの極細刺繍糸
・レーヨン 200d/2 (480色) :ボリューム感を演出する太糸

 

□刺繍糸を選ぶポイント

刺繍糸を選ぶ過程は、作品の質感や表現力に大きく影響します。
適切な糸を選ぶことは、刺繍作業の満足度を高めるだけでなく、完成した作品の美しさを左右する要素です。

せっかく刺繡に挑戦するなら、納得のいく仕上がりを目指すためにも、糸選びに失敗したくないですよね。
以下では、刺繍糸を選ぶ際の重要なポイントをご紹介します。

 

*アイテムの質感に合わせる

刺繍を施すアイテムの質感は、糸選びの重要な指標となります。
例えば、光沢のある生地にはシルクやレーヨンのような光沢のある糸を、ナチュラルな風合いの生地にはウールやリネンのマットな質感の糸を選ぶと、アイテムとの調和が取れます。

 

*用途に応じた耐久性を考慮する

刺繍するアイテムの使用頻度や用途に応じて、糸の耐久性を考慮することも大切です。
日常的に使用されるアイテムには、摩擦や洗濯に強い糸を選ぶことが望ましいです。

 

*色のトーンや彩度で統一感を出す

作品全体の調和を考えるとき、色のトーンや彩度を統一することが重要です。
明るい色彩のデザインには鮮やかな糸を、落ち着いたデザインにはマットな色合いの糸を選ぶなど、全体のバランスを意識しましょう。

 

□まとめ

この記事を通じて、刺繍糸の種類、メーカーごとの特徴、そして刺繍糸を選ぶポイントをご紹介しました。
刺繍糸の太さや素材、さらにはメーカーによる微妙な違いを理解することで、最適な糸を選べるようになります。

また、刺繍するアイテムの質感や用途、色の調和を考えることで、より洗練された作品を創り出せます。
刺繍は糸一本から始まるため、適切な糸を選び、自分だけの美しい作品を完成させましょう。

 

 

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