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家紋が表すものとは?
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2015.02.04
日本で古くからある家紋は、家系や血統だけでなく
地位や家柄なども表していると言われています。
起源は平安時代後期にまで遡ることができ、
奈良時代でも調度品や器物に装飾目的の紋様が
描かれているのが確認できるのです。
公家たちが自分たちの紋を牛車に付けて歩き回ったことから
広がっていったという説があります。
その後、武士たちが戦で自分の動きや名を残す目的で
独自の意匠を考案し、幟などに描いたことで
さらに広まっていきました。
江戸時代の頃になると、戦はなくなり、
一種の権威の象徴としての役割を果たすように変化していきます。
家の格式を他人に示したり、
相手の身分を確認するための目的で使われるようになるのです。
日本では貴族だけでなく、待ち人や百姓、役者、遊女などの
社会的身分の低い者まで自由に紋を持つことが許されています。
百姓や待ち人は名字を用いることが出来なかったため、
その代わりに家や一族の識別するために
紋を用いていたという歴史もあります。