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刺繍でできるグラデーションのやり方を解説します!
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2020.02.28
「刺繍をグラデーションにする方法を知りたい。」
刺繍をされている方で、このようにグラデーションをする方法を知りたい方は多いのではないでしょうか。
グラデーションがされている刺繍は、一見難しそうに見えますが、意外と挑戦しやすい技法です。
今回は、刺繍でできるグラデーションの技法について解説します。
□刺繍糸の種類はどんなものがあるの?
刺繍糸には大きく分けて2つの種類があります。
それは25番糸と5番糸と呼ばれるものです。
25番糸は、6本の細い糸が一つになって束ねられており、そこから1本ずつ取り出して使います。
2本抜いて使う時は、2本取りと言い、3本抜いて使う時は、3本取りと言います。
1本〜6本まで使えますので、ご自身の好きな太さで刺繍できます。
5番糸とは、1本の状態で使える刺繍糸です。
割と太めの糸なので、太い線を表したい時にこの刺繍糸を使われることが多いです。
刺繍糸は、100円ショップで何種類もの色が売っているので、そちらで買えます。
□ステッチの刺し方はいくつも種類がある
ステッチとは、刺繍・網目などの針目のことです。
ステッチには、ランニングステッチ、バックステッチ、フライステッチなど、24種類ものステッチの方法が存在します。
その中でも、今回はグラデーションをするステッチの方法をご紹介します。
グラデーションをするためには、2つのステッチ方法があります。
サテンステッチとロングアンドショートステッチの2 つです。
*サテンステッチ
サテンステッチのやり方は以下の通りです。
・ストレートステッチできれいに並べて図案を埋めていく
・ステッチの幅の広いところから刺し始めるときれいに刺せる
・図案の線が隠れるように少し外側を刺す
・先端まで刺したら、残りの半分の差し始めから刺し進める
このようにサテンステッチでは、刺繍糸を平行して図案を埋めていく方法です。
*ロングアンドショートステッチ
ロングアンドショートステッチは以下の通りです。
・最初の段は針目に長短をつけて刺す(長い→短い→長い→短い)
・2段目は、最初の段の短いところに長い刺繍を刺していく
・3段目は、最初の段の長いところに長い刺繍を刺していく
このようにロングアンドショートステッチは、図案を段落で分けて長短のある刺繍糸で埋めていくやり方です。
□刺繍糸でグラデーションにしていくには?
刺繍糸でグラデーションを作っていくためには、上記の2つのステッチ方法を使います。
*サテンステッチ
グラデーションの刺繍糸は、すでにグラデーションになった状態でダイソーや100円ショップに売っていることが多いです。
1本の糸に同じ間隔に数種類の色が染まっていて、その細い糸が何本か寄り合わさって1本の束になっている状態のことを指します。
自分でグラデーションを作る際は、幾つかの種類の刺繍糸を組み合わせてグラデーションを作っていきます。
刺繍糸の色の種類の数は、豊富にありますので、100種類ほど、色が揃っている刺繍糸をセットで購入するといいかもしれません。
平行して新しい色を徐々に変えていくことで綺麗なグラデーションが生まれます。
*ロングアンドショートストレッチ
ロングアンドショートステッチでは、図案に段階に分けて刺繍をしていくので、色の濃淡を出しやすいです。
グラデーションをする時に使う刺繍糸は、2本取りか3本取りの刺繍糸がおすすめです。
25番糸を使って、何本取りにするかは、使う糸の本数が少なければ少ないほど、細い線が表現できます。
例えば、髪の毛や繊細な動きを表現したい場合は、1本取りでやってみると良いでしょう。
また、大きな動きや動物の髪を表現する場合は、多くの本数を取って使ってみると良いかもしれません。
何本取りにするかどうかは、自分が表現したいものによって変わってきます。
慣れてきたら、糸の本数を変えてみると、違った仕上がりになりますよ。
□グラデーションに向いていないステッチの仕方がある
グラデーションに向いていないステッチがあります。
それは、アウトラインステッチと呼ばれるものです。
これは、糸を出して一針先に入れ、次は先から出して針目を重ねて戻すステッチ方法です。
刺繍糸と刺繍糸の割れ目がしっかりわかることや、刺繍糸が先を一針先に入れているため、うまくグラデーションにならないのです。
またアウトラインステッチは、針を先に出して戻って重ねていくステッチですので、輪郭がぼやけて見えます。
グラデーションをする時は、サテンステッチかロングアンドショートステッチのどちらかでしてみることをおすすめします。
□まとめ
今回は、刺繍で出来るグラデーションの技法についてご紹介しました。
主な技法としては、サテンステッチと、ロングアンドショートステッチの2つです。
また、アウトラインステッチはグラデーションに不向きでした。
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