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オリジナルTシャツ制作におけるキャラクター著作権リスクと対策
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2020.06.28
「オリジナルTシャツにキャラクターや有名人の写真を入れたいけど、著作権が気になる。」という方は多いでしょう。
著作権は、意図せず侵害してしまいがちなものです。
そのルールを知っておかないと著作者から訴えられることがあります。
そこで、今回は、オリジナルTシャツにキャラクターを使用する際の著作権リスクとその対策について解説します。
安全に、そして楽しくオリジナルTシャツ制作を進めるための知識を身につけていきましょう。
著作権と肖像権について
著作権と肖像権の違いについて説明します。
著作権は知的財産権の1つで、著作物を自らの財産としたり、他人に使用許可を出したりできる権利のことです。
著作権は著作物が作成された時点で発生し、著作物にはイラスト、写真、音楽、文章があるので把握しておきましょう。
一方、肖像権はプライバシーや人格の権利と見なされています。
自らの容姿を、写真、絵画、彫刻に勝手に利用されないための権利のことです。
そのためオリジナルTシャツを作るとき、著作者や本人から許可を受けない限りは、キャラクターのイラスト、芸能人の似顔絵、顔写真をプリントできません。
もし、著作権や肖像権を侵した場合は、罰則が与えられることもあります。
オリジナルTシャツの著作権リスク
*キャラクター使用の注意点
オリジナルTシャツのデザインにキャラクターを使用する場合、そのキャラクターの著作権を必ず確認する必要があります。
著作権は、キャラクターのデザインやイラスト、ロゴマークなどを創作した著作者に帰属します。
著作者の許可なく、これらの素材を無断で使用すると、著作権侵害となります。
これは、キャラクターが有名かどうか、あるいは個人が趣味で描いたものかプロが描いたものかに関係なく適用されます。
例えば、SNSで公開されているイラストや、フリー素材として提供されているイラストであっても、必ず利用規約を確認し、商用利用が可能かどうか、加工の可否などを確認しましょう。
無断使用は、たとえ非営利目的であっても著作権侵害に該当する可能性があります。
キャラクターが著作権侵害になる基準とは
著作権侵害かどうかは、キャラクターの模倣の程度や、使用目的、使用範囲などによって判断されます。
*個人で作成して家庭内で利用する場合
著作権法では、個人的あるいは家庭的の範囲内での著作物の使用は許可しているため、この場合は合法です。
業者への制作依頼や、自宅で作り家庭外で着用することは違法ですので注意しましょう。
*著作者から許可を受けている場合
著作者に使用する目的を伝えて許可をもらえば、著作物を使用できます。
ただし、著作物が有名なものだと無償ではなく、費用を出すよう求められる場合が多いため注意しましょう。
*パロディやオマージュの場合
著作権法で改変は認められていないため、これは違法です。
パロディやオマージュは、著作物の品格を下げたり、本来とは違ったメッセージが伝わったりする場合があります。
この場合、著作者から訴えられる可能性もあるでしょう。
*安全なデザイン作成方法
著作権侵害を避けるためには、オリジナルのキャラクターデザインを作成するか、著作権フリーの素材を使用することが最も安全です。
自分でイラストを描くのが難しい場合は、著作権フリー素材サイトなどを利用して、商用利用可能な素材を探しましょう。
多くのサイトでは、利用規約が明確に記載されていますので、必ず確認し、規約に沿った形で使用することが大切です。
また、デザイン作成ツールを利用して、オリジナルのイラストやロゴを作成することも有効な手段です。
近年は、手軽に利用できるデザインツールが数多く提供されていますので、自分のアイデアを自由に表現できるでしょう。
キャラクター使用許諾の取得方法
*権利者への連絡方法
キャラクターの使用許諾を得るためには、まず、キャラクターの著作権を保有する権利者(企業や個人)に連絡を取る必要があります。
権利者の連絡先は、キャラクターの公式ウェブサイトや、著作権管理団体などに問い合わせることで確認できます。
連絡を取る際には、使用目的、使用範囲、使用期間などを明確に伝え、許諾を得られる可能性を高めましょう。
メールや電話、書面など、様々な連絡方法がありますが、重要な契約に関わるため、証拠が残る方法を選ぶことをおすすめします。
*許諾契約書のポイント
使用許諾が認められた場合、権利者と許諾契約を締結します。
契約書には、使用許諾の範囲(使用できるキャラクター、媒体、期間など)、使用料、著作権の帰属、責任の所在などが明確に記載されている必要があります。
契約書の内容をよく理解した上で、署名・捺印を行いましょう。
不明な点があれば、権利者や弁護士に相談することも重要です。
特に、使用範囲や期間、使用料については、事前に十分な交渉を行い、合意を得ることが大切です。
*費用と交渉事例
使用許諾には、通常、使用料が発生します。
使用料は、キャラクターの知名度、使用範囲、使用期間などによって変動します。
具体的な費用については、権利者と交渉する必要があります。
交渉にあたっては、事前に使用許諾を得ている事例などを参考に、妥当な使用料を提案することが重要です。
交渉が難航する場合は、著作権管理団体や弁護士に相談することも有効な手段です。
オリジナルTシャツと著作権フリー素材
*著作権フリー素材の探し方
著作権フリー素材は、インターネット上で数多くのサイトから入手できます。
検索エンジンで「著作権フリー素材」と検索したり、素材サイトを直接探したりすることで、様々な素材を見つけることができます。
素材の種類も豊富で、イラスト、写真、フォントなど、オリジナルTシャツのデザインに必要な素材が揃います。
ただし、フリー素材であっても、必ず利用規約を確認し、商用利用が可能かどうか、加工の可否などを確認することが重要です。
*利用規約の確認方法
著作権フリー素材サイトでは、利用規約が必ず記載されています。
利用規約には、素材の使用許諾範囲、改変の可否、クレジット表記の有無、商用利用の可否などが記載されています。
利用規約をよく読んで、内容を理解した上で素材を使用することが大切です。
規約を守らずに使用した場合、著作権侵害となる可能性がありますので、注意が必要です。
*商用利用可能な素材の選定
オリジナルTシャツのデザインに使用する場合、商用利用可能な素材を選ぶ必要があります。
多くの著作権フリー素材サイトでは、商用利用可能な素材とそうでない素材が区別されています。
素材を選ぶ際には、必ず「商用利用可」と明記されている素材を選択しましょう。
また、素材の解像度やサイズなども確認し、Tシャツ印刷に適した素材を選ぶことが重要です。
まとめ
今回は、オリジナルTシャツを作成するときの著作権について解説しました。
オリジナルTシャツを作成する際は、著作権や肖像権を侵害してはなりません。
できる限り、著作物の使用は避けた方が良いです。
どうしてもキャラクターや有名人の写真を使いたい場合は、必ず著作者から許可をもらうようにしましょう。